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ふろむあーす & カフェオハナ 地球日記

フェアトレード&エコロジー&オーガニック+ミュージック・ショップ、地球雑貨 ふろむ・あーすと、
オーガニック & コミュニティ・カフェ + ナチュラル・キッチン&バー、ふろむあーすカフェ・オハナの
ブログ(日記・お知らせ等)です。
(カフェオハナ:東京都世田谷区三軒茶屋1-32-6-1F)
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森を守った男に会ってきました!
ふろむあーす、カフェオハナでも好評のスロー社のインタグコーヒー。

そのコーヒーの生産者であり、
エクアドルの環境保護団体DECOIN(デコイン) の会長でもある
カルロス・ソリージャさんが、6月に来日されました。

その際に、スロー社が主催したカルロスさんとの交流会に
出席してまいりました。

『エクアドルで大規模な鉱山開発プロジェクトを止めた人物!』

という情報を聞き、
勝手にすごいマッチョな人物を想像していたのですが、
カルロスさんはもの静かでやさしく、
しかしながら眼光鋭い、威厳のあるおじさまでした。

「フェアトレードの商品が社会的な役割だけでなく、
 環境保全的な役割も担っている、ということを知ってほしい」

という言葉から、交流会はスタート。



最初に見せてくださったのは、カルロスさんの住むエクアドル、
インタグ地方のスライド写真でした。

鮮やかな鳥や、大きな蝶、見た事もない蘭の花…、
霧に包まれ緑溢れる森に沢山の生き物が共存している美しい写真の数々に
参加者はためいき…。



カルロスさんの住むこのインタグ地方の森は「雲霧林」と言って
湿気が多く、生物の多様性が高い森だそう。

例えば、蘭はこの地域だけで4000種類もの固有種が見つかっていたり、
アメリカ全土よりも多くの種類の鳥が生息していたり…と、
とにかく豊かな森。
そんな植物や動物達と一緒に、コーヒーは育っていました。

森の中で、他の植物と一緒にコーヒーを育てること。

沢山の種類の植物の落ち葉はもちろん肥料になるし、
植物を求めてやってくる昆虫や鳥の糞や死骸も豊かな土を作る。

畑のような単一栽培よりもより多様で、栄養のある土でコーヒーを栽培できるし、
他の植物も収穫できる。

そして、多くの生物が暮らす大切な森をキープできる。
単一栽培よりも、ヘクタールあたりの生産性は悪いけれど、
品質の高い、おいしい豆ができる。

「コーヒー栽培はインタグの人にとって、大切な収入のうちのひとつ。
 そういうフェアトレードの側面ももちろんあるけれど、
 このコーヒーは農家を守るだけじゃなくて、
 森の動物や植物も守っているんです」

カルロスさんの言葉は本当に自分の経験から出てくるものなので、
こちらにしっかりと響いてくる。

私はついつい、おいしいコーヒーのことばかり考えてしまうけれど、
カルロスさんが見据えているのは、もっとずっと長い未来とか、広い世界のことで、
そういう人が作っているコーヒーが飲める、その人達を応援できているなんて、
すごく幸せだな…、と 感じました。

そして、後半に参加者から鉱山開発に関する質問が出ると
「自分がこれまで人生をかけてやってきた事だから、短時間では話せないけれど…」
といいながら、その苦労のほんの一端を話してくれた。

「山を削ってしまったら、もう戻らない」
それがわかっていても、企業からお金を見せられると、
決心が折れてしまう人もいる。

でも、自分の子供たちや、100年先、200年先のことを考えたら、
この美しい山を無くすわけにはいかない。
という強い意志を持って、
”山があることが、自分たちの資産なんだ”と
多くの人に呼びかけ、
エコツーリズムやフェアトレードなど、鉱山開発をしなくても、
インタグ地方が豊かになる方法をこつこつとやり続け伝え続け、
そして結果を出してきた。

森を守った男、カルロスさんの強さは、マッチョ的な強さ、では全然なくて、
本当に信じるものを、強い意志と根気でやりつづけた、精神的な強さだなあ、
と感じました。

最後に、チャンスがあったので
「もし、インタグ地方を一言で紹介するなら、どんな場所ですか?」
と、小学生みたいな質問をさせて頂いたら、

「パラダイスです」
と答えてくれた。

迷いも、ためらいもなく、一言「天国です」と言っていた。

自分の住んでいるところを説明するときにパラダイスです、って
即答できるだろうか?
世田谷区は好きだけど、パラダイスです………とは、言えないかも。

でも、
自分と、自分の家族と、大切な友達が住んでいる土地を、
胸をはって「パラダイスです」と言えるって、
ものすごく大切なことだと思った。

地元が好きで、その魅力を知って、大切に扱うこと。
自分たちでその環境を守る事。

ひとりひとりがその気持ちを持ったら、
きっと環境って変わるなあ〜、と感じたのでした。

スロー社の小澤さんのおいしいコーヒーを頂きながらの交流会。
短い時間ではあったけれど、すごくエクアドルが近くなりました。


(カルロスさんとスローコーヒー・ファミリィー)

http://www.slowslowslow.com/
(スロー社のHPでは、インタグの様子や、森林栽培がわかる説明や写真なども)

まだ、インタグコーヒー飲んだ事がない、という方。
本当に素敵な森で、素敵なおじさまが作っているコーヒーです!
ぜひおためしあれ。

そのインタグコーヒーを
こだわって焙煎しているのが、スロー社のコーヒーです。

カフェオハナにて、飲めるし、
ふろむあーすにて、豆か粉を購入もできます。

WEB SHOPからも購入できますよ。
http://from-earth.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=45959&csid=1

                              (だいたばし)  
| fromearth1 | お店・商品関連 | 03:07 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
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“森を守った男”レポートその?
以下は、昨日に引続き、先日エクアドルから来日したカルロス・ソリージャさんとの 交流イベントに参加してくれた、お取引先さまからのイベン...
| SlowCoffee…オーガニック+フェアトレード+自社焙煎のおいしいコーヒー楽しんで、ホッと一息くつろいで | 2008/08/12 12:20 PM |
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